別れから始まり、出会いで終わる恋物語
- ふたりの5つの分かれ路
- ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ ステファン・フレイス ジェラルディン・ペラス
- メディアファクトリー 2006-02-24
- 評価
by G-Tools , 2008/01/11
■アウトライン
離婚手続きをする夫婦。今まさに二人は人生の別れ道にいる。分かれから出会いまでの間の、5つの分かれ道となるエピソードを逆順にたどって行く。過ぎた時間は戻らない。
久しぶりにフランス映画を見た。というより、普通の人を描く映画を見るのが久しぶり。怪人だとかコアラだとか、スーパーマンとか海賊とか完全に作り物の世界を描く映画ばかりだった。分かりやすい刺激のない繊細な映画は、疲れた脳味噌には響きにくく、無感動におわる。それで普段はどうにも気が進まない。でも、本作をみてこういう映画こそ観るべきなんだよなぁ、と思わされた。淡々とした時間の描写なかで、画面から感情が滲み出るようにジワッと伝わってくる。本人すら不可解な行動をとる人間の性と、言葉で語られることのない感情がこの映画には凝縮されている。
この映画が優れていると思うのは、やはり構成だ。別れから出会いへと時間を逆にたどって行く。次のエピソードを見るたびに、前のエピソードが僕の中で膨らんでいった。切なさ倍増。また、どんどん幸せに戻って行く(逆順なので)二人は決して気づかないけれど、別れに至る影がそこかしこに潜んでいることを、僕らは見つけてしまう。切なさ、さらにドン!
写真アルバムをみるのが辛い時がある。今がどれだけ幸福であったとしても、思い出を振り返るとき、過去の時間を美しく思うとともに、切なさから逃れることはできない。そんなことを思う映画でした。
しょっぱなから結構エロいので、女の子と見る時は要注意。








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