場所は九段会館。古めかしく重厚感はあるが庶民的な香りもする、不思議な建物だった。席はよ列の27、28番。50音で「よ」ってずいぶん後ろじゃん!とガックリしてたら、イロハ順だった。さすが年代物のホールだけある。(若者は自分の席見つけられるのだろうか?)
さて始まってみると、前評判に反して十分面白かった。4000円の価値はある(本も貰えるし)。
コバザルは比較的正統派。じっくり考えて脳内で練り上げられた回答をだす。背景説明を聴いて二度笑える。ラーメンズのネタと同じく、きっちり世界観のある妄想。(途中から迷路に入ってたけど。)
一方でヒデザルは自由奔放。思いもかけない方向から答えを出してくる。シンプルだけど、絶妙なズレ感が笑える。思考の起点が違うようだ。それから、感心してしまったのは絵のうまさ。二人とも即興で味のあるイラストを書く。絵ぢからで笑える事も多かった。
確かに、待ち時間は少なくない。けれど、その時間が僕は好きだ。お題を咀嚼して、自分ならどんな回答するだろうか?と考えている時間が楽しいから。それによって、2人の答えの意外さを瞬間的に理解出来て、笑える。また、2人が頭を抱えているのを見ると、笑いが生み出される瞬間に立ち会っていることを実感して、ドキドキする。普段笑いを全面に出さずに飄々と完成されたネタを披露する二人が、目の前で唸りもがいている。興味深くないはずない。この時間が退屈、なんてこという奴は、お笑いのIQ低いんじゃねえと暴言を吐いてみたり。
普通の大喜利の合間に、おつかい大喜利とか本のネタの解説とか(ネタ本「北海道」の発売記念公演)飽きさせないようになっているのも良かった。
彼らの緻密な本ネタと比べれば、そりゃあグダグダだし、もっと面白い大喜利は有るだろう。けれど、そんなみっともないナマの自分を、僕らにさらけ出してくれる2人のサービス精神に、拍手喝采をおくらずにいられない。