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    雑文 隠れ村もしくは人見知り

    投稿;2003/08/10 21:26:55 / カテゴリ:雑文 / タグなし

    渡辺氏が増殖している。いや、もちろん分裂しているんでも、シャーレ培養しているわけでもない。けれども、ふと気が付くと、身の回りに大量の渡辺氏がいる。職場だけでも5人いるし、ほかにも数人知っている。100人あまりの集団に5人も渡辺氏がいるということは、全世界的に比率計算すれば、2億5千万人は渡辺氏ということになる。この試算は致命的なミスを含んでいるものの、あながち間違いでもない。うそ。間違いに決まっている。

     とにかく、渡辺氏がやたら多いのだが、日本の苗字ランキング上では意外にも5位ということになっている。

    1 佐藤 456430
    2 鈴木 403506
    3 高橋 335288
    4 田中 314770
    5 渡辺 256706
    (http://www.fsinet.or.jp/~myojikan/#zenkokuより引用)

     1位の佐藤氏と比較すると6割程度しかいない。私の所属する集団には佐藤氏が2名しかいないし、これまでの人生の中でも1,2人程度しか知らないから、実体験とはまったく一致しない。むしろ身の回りに佐藤氏が少なすぎるようにも思える。試算上、10人とはいわずとも、4、5人くらいいてもいいはずである。けれども私の集団には2名しかいない。これはいったいどうした故であろうか?

    2つの理由を考えた。一つは佐藤氏が極めて人見知りをする性質であるという理由だ。人前にでてこないのである。かといって、私の知っている佐藤氏は十二分に社交的だし、一概に決め付けてしまうのも人付き合い上よろしくないので、この説はとりあえず撤回しよう。

     もう一つは佐藤氏が局在しているという仮説だ。よく、ある地域には特殊な名前の人ばかりすんでいることがある。特に親戚関係だというわけでもないのに、近所一体「京極」を名乗っているということはままある。苗字というもの成り立ちを考えると不自然ではない現象であるが、佐藤氏もそういう類ではないだろうか?一般人には目の付かないような山奥にひっそりと佐藤氏の隠れ村がある。そこには佐藤氏しかいない。彼らは高いプライドで一つに団結して、目標を達成しようと日々活動している。

     彼らの目的は苗字ランキングトップを維持するだけではない。苗字ランキングは掛け合わせによって、常に変動する。希少な苗字(たとえば田中屋敷氏とか)は残念ながら近い将来絶える運命にある。逆にいえば、多い苗字は増加する一方である。佐藤隠れ村のねらいはそこにある。純潔の佐藤氏は時折下界へ降りてきては佐藤氏をふやす。男性の佐藤氏が心なしか多い気がするのはそういうわけであろう。そうして日本国民総佐藤にすることが彼らの最終目的というわけだ。われら非佐藤氏はそのうち蹂躙されることを覚悟すべきである。

     この瞬間にも佐藤氏は佐藤氏と恋に落ちている。宿命ともしらず。



    レビュー シロクマ君小脱走の巻

    投稿;2003/03/25 23:10:03 / カテゴリ:レビュー / タグなし

    縦横無尽に花粉舞うこの季節、外には一歩も出たくないのですが、 猛獣脱走対策訓練が行われると聞き、 とるものもとりあえず上野動物園に駆けつけました。 しかし、開始時間間際になって、 一般客は避難をしてくださいとのアナウンス。 「実戦訓練じゃないのさー?」と警備の人に、 むやみに交渉するもあえなく受け入れられず(わかってたけど)。 仕方なく、遠くから覗きみるのみになってしまいました。 ちなみに今回使用したカメラは、旧ソ連製トイカメラCHEME8Mであります。ボケボケです。

    net.jpg
     13:30に一般客が避難した直後、ワサワサと黄色い人たちが現れました。 “UenoZoo”の文字を背負った彼らは、あちこちに防衛線を張って歩き回っています。 防衛線と呼ぶほどのものでもなく、ただのネットです。このネットに絡まって動けなくなっている白熊を想像できるでしょうか?いやできはしません。 そこに

     「緊急連絡です。東園より、白熊が逃亡しました!」
    というアナウンス。 案外知られてはいませんが、白熊は世界最強の動物だと言われています。600キロを超える体重と鋭い爪。北の国では、白い悪魔などと呼ばれている彼奴です。まさに非常事態です。

    gao.jpg
    「どこへ逃げやがった、俺が捕らえてやる!!  カメラに。」
    などと思うやいなや、 のそのそと歩き出でましたるは、本日の主役シロクマ。3等身の白い悪魔は 『森のくまさん』よろしく、散歩でもするように体を左右に揺らし、のんびりとこちらへ向かってきます。時折、重い頭にバランスを崩し、両手で支えたりしています。舌をぺろりと出し、
    「さー、女子供はよっといでー、風船あげるよー。」
    などと、スーパーマーケット店頭営業的フレンドリーさを振りまきます。子供を油断させるには、十分な愛らしさを備えております。油断してはなりませぬ。 きゃつは、恐ろしい顔をしてると、手ごわい男達しか近づいてこないことをよぉく知っておるのです。

     黄色人達は大人でしたから、お構いなしで取り押さえようとします。
    しかし、、、

    zawazawa.jpg
    「緊急連絡です。動物園職員が白熊により負傷を負いました。」

    やはり動物好きなだけではだめなのだ。力だ、コブシだ。
     そういえば、無類の動物好き、ムツゴロウさんが頭をがぶりとやられたのも熊だったなぁ。
     かつて、ムツゴロウさんが可愛がっていた熊に頭を首まですっぽり咥えられた時、彼は無理に引っ張らずに逆に喉の奥へつっこみました。そうすると、熊はオエッと言って口を開いたそうです。歯ブラシをおくに突っ込み過ぎたときとか、酔っ払って駅のトイレでやる、あんな感じですか。ぜんぜん違いますか。

     負傷をした職員を運ぶために救急車が到着しても、あたりは静かなものです。そこは訓練。みんな落ち着いてます。むしろ、微妙な笑みを浮かべています。学校の避難訓練もそうでした。だらだらとくだらない話をしながら校庭まで歩いた記憶がよみがえります。と、黄色人の気持ちにシンクロできた一瞬でした。

    shutudou.jpg
     そんなことを考えていると、背後から1台の車が僕のすぐ横を通り抜けていきました。 目立つように立てられたパネルには「西園捕獲班」の文字。麻酔銃が窓から突き出しているのがちらりと見えました。この緊急事態に、西園から麻酔銃を持った援護が到着したのであります。

     西園といえば、コモドドラゴン。すごいです。恐竜のミニチュアといっても過言ではないでしょう。シワとかツヤとか、ディテールがすごいのなんのって作り物よりわざとらしく。一般認識に違わず、おじいちゃんパーツ装備です。姿とは裏腹にやつらはヤギ一頭を食べちゃうという特技をもっております。油断できません。

    tekuteku.jpg
     さて、シロクマ君はというと、場所を移動して白熊の檻へと引き返していました。 テクテク。しかし、運悪く檻の前には黄色人達がすでにスタンバっています。

     あやうしシロクマ君!!それでも、敢えて茨の道を選ぶというのか。それが王者としてのサダメ。「百獣の王」などと、煽てすかされて戦うことを忘れ、日がな欠伸をするライオン(牡)に今こそ見せつける刻であるぞ。
    さぁ、その両腕でやつらを蹴散らせ!!

     2足歩行というのは十分に腕が振り回せるので戦闘に向いています。殴り合いの回転数は言うまでもなく、飛びつき腕十字なども可能です。なんとすれば、銃を奪いとって園外へ逃走し、銀行に立てこもり、人質と引き換えにヘリコプターを要求すれば、一気に高飛びすることも可能です。並の猛獣には真似できない芸当だと関心しきりでした。

     

    gorori.jpg
    ああ、シロクマ君かなし。

     麻酔銃の前に、ぐったりと倒れこんでしまいました。 抵抗をしなかったところを見ると、檻へおとなしく帰るところだったのかもしれません。 少年誌だとここでもう一度立ち上がってくるものですが、 雑誌でもなければ、少年でもないシロクマ君は僕の期待に応える必要もなく、 さっさと運ばれていきました。お疲れ様。

     

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    で、当のシロクマさんは

    「脱走なんてかったるいことしねぇよ」

    とばかりに 一部始終を特等席でのんびり観覧されてました。

    ※シロクマ君の御姿はこちらのニュースサイトで見れます。 (期間限定?)世にも珍しい白熊の軽やかなサイドステップは必見。 カット間の無駄効果がバカバカしさ増幅してますね。

    * おしまい *



    明確なる意思

    投稿;2002/10/31 00:32:49 / カテゴリ:創作物 / タグなし

    進化は自然界全体の必要から否応なしに発生するという。
    誰だって進化する。
    方向付けるのは個体の意思。
    (illustration 2002)